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アドベントカレンダー

2024.03.16 20:35

「場」を作る薄氷の積み重ねが、いつか。── 細井勇哉 / Yuya Hosoi


この記事は、2024年度 Beyond Cafe アドベントカレンダー2日目の記事です!
(ワクワクっ!)

1日目の記事はこちら


初めまして!株式会社Beyond Cafeで、大学3年生の夏から長期インターンとして参画している、細井勇哉と申します。
第一印象は、「良く笑うゲラ」として、良くも悪くも(?)初対面の方に驚かれることが多いです(笑)。

さて、「ありのまま」を伝えるために、ほぼフリーテーマでアドベントカレンダーを書いてよいとのことだったので、僕の記事では、

1)直近訪れた、ベトナムでの2週間のビジネスインターンを通して感じた葛藤や挫折、自身の在りたい姿について
2)Beyond Cafeの長期インターンを通して、学んだことや変化したこと、これからも大事にしたい思いについて

主に触れていこうと思います!

余談ですが、作業したり仕事したりしている最中に、息抜きにふといろんな人の記事を読んで、その人の価値観や思いに触れることで、元気や活力をもらうことってありませんか(笑)?気付いたら、作業よりも記事を読むのに集中してしまい、あっという間に時間が過ぎてしまうこともしばしば……。

この記事が、今この瞬間も、現実から目をそらさず、成し遂げたい目標に向かって挑戦するあなたの活力に少しでもなることを願って。


目次

1. 自己紹介
2. リーダーシップとは、「場」を作る営みにおいて発揮される
2-1. 初めて会う人達とビジネスをするリアル
2-2. リーダーシップとは、「場」を作る営みにおいて発揮される
3. Beyond Cafeを通して、学んだこと
3-1. Beyond Cafe入社時に描いていたEnding
3-2. 思い描いたEndingの達成度とその理由
3-3. Beyond Cafeで学んだこと
4. おわりに
5. 次回予告


1. 自己紹介

細井 勇哉 / ほそい ゆうや

Beyond Cafe長期インターン / キャリアデザイナー

・北海道大学4年生:「社会構造上生み出される不均衡」を関心として、貧困について研究。
・NPO法人AIESECで活動:「人の可能性が最大限発揮された社会」を理想として、青く熱く仲間と社会課題に取り組んだ時間。
・Beyond Cafe長期インターン:「将来に意味と希望を持って生きられる人を増やす」を自身の思いとして、200名以上の学生と向き合う。
・趣味や好きなこと:映画(藤井道人監督『新聞記者』おすすめです!)、ラーメン(週5で通う程)、絶叫アトラクションは苦手(笑)

2. リーダーシップとは、「場」を作る営みにおいて発揮される


「暑っい。」

2月にして27℃。ベトナムの熱気を空港を出て最初に浴びた瞬間、当たり前の言葉が口から出た。暑すぎる。学生生活の4年間を北の大地・北海道で過ごした身からすると、この灼熱の気温がこれからの2週間の厳しさをすでに予見させていた。そもそも、卒業間もない2月~3月の時期にベトナムでのインターンに参加しようと思ったのは、以下の3つの理由から。

・知的好奇心:発展を続ける海外のビジネスの現状やリアルを目に焼き付け、体感したいと思ったから。
・自己変革:目的を掲げて粘り強くやり遂げるスタンスをより身に付けたいから。
・腕試し:Beyond CafeやNPO法人などで培った経験や考え方を、環境が変わり、かつ初めて会う人とチームを組んでもどれだけ発揮できるかを確かめたかったから。

特に、2つ目の自己変革で挙げた「目的を掲げて粘り強くやり遂げるスタンスをより身に付けたい」は、Beyond Cafeの長期インターン経験を通して大切だと感じたものだった。

「働くを、夢中に。」を理念に掲げるBeyond Cafeにおいて、就活生一人ひとりと向き合い、目の前の人の人生に伴走してキャリアデザインしていく経験を通して、成果を出すために、誰でもできる当たり前のことを、めんどくさがらず、誰よりもやり切ることと、自身の思いや届けたい価値に立ち返って、相手に渡す言葉や行動がその想いに沿っているかを毎秒考えることの重要さを痛感した。

全く異なる海外の環境、かつ2週間という限られた濃い時間の中で、このBeyond Cafeのスタンスをより体現できるように成長したいと感じた。

2-1. 初めて会う人達とビジネスをするリアル

今回のベトナムでのインターンは、初対面の人とチームをランダムで組み、自分たちのビジネスを「企画立案 → 商品制作 → 実際に販売」の一連のプロセスを2週間で行うもの。初対面のメンバーとビジネスを行うのは想像以上に難しく……。

君は、目の前の人への一時の快不快の感情に左右されすぎている。

メンターの方にフィードバックを頂いて、グサッときた言葉。「何でそう考えるんだろう」と相手に困惑するときや、相手の些細な接し方や話し方が気になったり、想像をはるかに超えて、お互いの考え方や価値観、仕事に対するスタンス、他者に対する向き合い方が一人ひとり異なり、自分たちのビジネスの先行きが見えない不安にも駆られて、衝突することもしばしばだった。

チームで対話を重ねる中で、お互いの考え方・価値観・接し方が形成された人生のストーリーや背景について、泣きながらお互いに話して共有を重ねた。(リアルに号泣しすぎて自分でもビックリした。笑)

あくまでも僕から見える他人の言動や振る舞いは、その人の表面化された氷山の一角に過ぎず、氷山の下に隠れているそれらを構築したメカニズムや背景を知らなければ、相手を知るという行為には程遠い、かつこれからのお互いの良い関係性を作るための建設的な対話にも繋がらないことを改めて痛感。

だからこそ僕は、
相手の背景を知ろうとする努力 × 自分の背景を相手に伝える努力は、続けていく必要がある。
相手の抱えてきた痛みや辛さをフラットに受け止め、向き合う姿勢を持ち続けたい。

そして、
仲がいいかどうか、ではなく、お客さんを喜ばせるために良い関係であれているかを常に問い続けたい。

ちなみに、Beyond Cafeにおいても、メンバー同士の相互理解の促進や、人に向かわずコトに向かう環境醸成のために、働くメンバー同士の「お互いの公理を知る」ことを大切にしている。

新しく入社するメンバーは、自分自身の「トリセツ」(これまでの人生史・大事にしたい価値観・将来ビジョン・入社して成し遂げたいことなど)を作成し、毎月ある全社ミーティングでメンバー全員の前でプレゼンするという取り組みを行っている。

僕が入社当時に作成したトリセツ

2-2. リーダーシップとは、「場」を作る営みにおいて発揮される

ベトナムでの2週間を通して、学んだこと、気付いたことは数多くあったが、これからの自身の在りたい姿の指針にぶっ刺さったのは、「場」を作るリーダーシップが求められるということ。

「どういうこと?」と思ったあなた、唐突にすみません。

2週間の期間、朝礼と終礼が毎日2時間ずつあり、その日の目標や決意、その日の振り返りや学びについて、話したい人から順に全体へシェアしていくというスタイルだった。Beyond Cafeでのインターン経験から、自分自身の考えを内省して振り返り周囲に伝えることには、苦手意識なく積極的に発言することができていたのだが、周りのメンバーを見ると、自らの意見や考えを発信するだけにとどまらず、全体の視点で考えるべき議題の提案を行ったり、全体の場では自ら話しづらいメンバーに配慮して考えやすい問いを投げかけたりと、場に自分のアウトプットを投げるだけではなく、場を作る営みを行っていた。

逆に僕自身は、なぜ彼らのようにならないのかを問うと、「自分が周囲に受け入れられるか、の怖さ」と「物事を見る際の視野・主語の狭さ」があった。

・僕自身が示す方向性が違っていたり、提案が賛同されなかったらどうしよう。
・「僕が〇〇」「チームが〇〇」の視点で語っていて、「全体が~~」の視点で物事を見れていなかった。

僕の出す意見や考えが「正しいか、否か」「正解か、不正解か」に囚われ、最初から正解の道を選ばなければと思い込んでしまっていた。気付いたのは、一人ではなく、全員で作り上げていくものであり、20% → 30% → 40%と徐々に改善を重ね、歩みを止めずに積み上げていくことに価値があるのだ、と。

Beyond Cafeの大事にしているカルチャーに、「コトに向かう」という価値観や「Share The Moment」というバリューがある。顧客に価値を届けるためには、自分自身の上手くいったノウハウだけではなく、自身の弱さやできていない部分も周囲に発信して、周りの力を借りたり、協力し合うことが重要であると。

普段実践しているスタンスや姿勢は、いつもの環境だけではなく、全く異なる文化や環境下においても再現されるまで、自身の中で昇華しなければ意味がないことを痛感した。

2-3. 今後在りたい自分になるために

1)主語と視点を広げて考えられるようになる
同期や上司、顧客など幅広い人と話をして、僕の見えていない視点や視座を教わる。

2)社内外問わず僕の思いを周囲に発信して、共感と行動の渦を巻き起こす
仕事に自ら意味付けをする、周囲を観察することで得た気付きをよりよい方向に活かす。

3)目の前の人のバックグラウンドを知ろうとすること、そして、僕の背景を伝えること
僕の当たり前に固執しない。行動や思考の背景にある価値観を重要視する。

3. Beyond Cafeを通して、学んだこと

3-1. Beyond Cafe入社時に描いていたEnding

3年生の夏に入社したときのもので、非常に懐かしい…….。

僕自身のビジョン自分の将来に意味を見出し、自分らしく生きられる社会を創るを成し遂げるために

1)「働くって大変そうだけど、めっちゃワクワクするじゃんっ!」と思える機会を拡げたり
2)「自分ってホントは何がしたいんだろう?」と人生のストーリーを一緒に見つめ直し、在りたい姿や成し遂げたいこと(=生きる目的)を共に形作っていくこと

をしていきたいと当時感じていた。

3-2. 思い描いたEndingの達成度とその理由

<達成度:70/100点>

就活生一人ひとりと関わるキャリアデザイナーの仕事を務めて、何よりのやりがいや達成感に感じたことは、僕自身が関わって対話を重ねた就活生一人ひとりが、

・急激に成長していく姿を間近で見れること
・ハッとした表情で、自分の大事にしたい思いや価値観に気付く瞬間に立ち会えること
・働くことを自分事として前向きに捉えて、生き生きし始める姿を見れること

そんな瞬間に、僕自身が介在した価値や実感を感じることができ、より一層、僕の関わり方や伝え方をもっと磨いて最高の価値を届けていこうと気を引き締めていた。

<もっとやれたと思う点>

Beyond Cafeで過ごした期間を通して、関わった就活生はおよそ250名以上。

当初のEndingに掲げた1000人に価値を届けることができなかったことも一つだし、また、何より出会った人一人ひとりに価値を届けきることがもっと出来たのでは?と悔しさを感じる。有難いことに、何度も頼ってくれて伴走し続ける方もいる一方で、一度お話して接点を持たなくなってしまう方もいらっしゃったことも。

・様々な人と関わるからこそ、僕自身の芯は大事にしつつ、関わる相手に合わせて柔軟に対応していくこと。

・当たり障りの着地を求めるのではなく、本質的に相手のために一歩踏み込んで価値を届けること。

をこれからも大事にしていきたい。

3-3. Beyond Cafeで学んだこと

Beyond Cafeでの活動を通して、最も学びになったこと、それは、成果を出すために、数字で正しく計画を立て、正しく振り返りを行うことである。

ここで言う、「正しく」とは、

1)プロセスの細分化をすること
2)全力で決めたことをやり切ること
3)細分化したプロセスの何が変数かを見定めること

の3つであると考える。

1)プロセスの細分化をすること

例えば、皆さんが「今度サークルでイベントをするので、30名の学生に参加してほしい!」と思ったときに、集客のプロセスとしては、

最終目標:イベントに30名の学生を集めたい

40名の学生に自分たちのイベントに興味を持ってもらう必要がある(※興味を持った全員が来てくれるわけではないため)

50名の学生と出会って、自分たちのイベントをお知らせする必要がある(※出会う学生全員が興味を持ってくれるわけではないため)

50名の学生と出会うために、①Aという機会で、20名の学生と出会う②Bというツールで15名の学生と出会う③Cというつながりで、15名の学生と出会う

Aという機会に週に2回は参加する。Bというツールを毎日活用する。Cという繋がりに週に1回は参加する。

のような、全体の目標を達成するために各プロセスでの目標や計画を立てることが重要である。

このアクションを実行しなければ、結果が思うようにいかなかった際に、「何がダメでうまくいかなかったのか」が掴めず、逆に上手くいった際も「何が要因でうまくいったのか」を正しく振り返ることが難しく、次に活かすことができない。

2)全力で決めたことをやり切ること

いざ目標と計画を立てたら、なにより大切なのが、全力でやり切ること!!!

あるあるなのが、毎日やることを決めたものの、やり切ることができず、達成できないパターン。(あるあるですよね……。)この場合、元々決めた計画や行動が、実際にはどの程度目標達成に効果的なのかを正しく振り返りすることができず、改善に繋がらなくなってしまう。

誰でもできる当たり前のことを、めんどくさがらず、誰よりもやり切ること。

3)細分化したプロセスの何が変数かを見定めること

目標と計画を立て、やり切った!となった後、振り返りをする際に大事なことが、細分化したプロセスの何が変数かを見定めること。

ここで言う「変数」とは、やってみた経験から、どのプロセスなら、方法を工夫することで結果が大きく変動しそうかである。

例えば、学生に対する自分たちのイベントの伝え方を変えることで、イベントに対する興味を持ってくれる割合は大きく変わりそう!と考えるのも一つであり、また、Aという機会への参加頻度を2倍にすることで、出会うことのできる学生の数が大きく増加する見込みがあると考えるのも一つ。

要は、何に時間とリソースを割くと、求める結果が得られるのかを振り返りの際に考え、注力するポイントを決めることが重要である。

4. おわりに

Beyond Cafeで過ごした期間を通して、学んだことや培ったことは本当にたくさんあり、これからの人生においても再現性高く、実践できるようにしていきたい。そしてBeyond Cafeで出会って一緒に苦楽を共にしてきたインターン仲間の存在や素敵な社員さんとの縁を大切にしていきたい。

長い間、本当にお世話になりました!!!

5. 次回予告


次回は、「ななちき」こと、杉原菜南子です!
とりあえずやってみよう!という行動力と、自らに足りない部分を積極的に改善し続ける姿勢が素敵なメンバーです!乞うご期待!

それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました!
明日も自分らしくよい一日を!


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