この記事は、2024年度 Beyond Cafe アドベントカレンダー 13日目の記事です!
12日目の記事はこちら
目次
1. 自己紹介
2. はじめに
3.友人のAくんが気付かせてくれたこと
4. 愛犬のナナが気付かせてくれたこと
5. 私から皆さんへ伝えたいこと
6. Ending
7. 次回予告
1. 自己紹介
Beyond Cafe長期インターン / 新規事業開発・キャリアデザイナー
福岡県出身、宮崎大学4年
レバレジーズ株式会社 24卒内定者
2. はじめに
初めまして!株式会社Beyond Cafe長期インターンの中村駿佑(なかむらしゅんすけ)です。
今回は、「2つの遺書(てがみ)」と題し、これから新社会人や長期インターンなどを通じて「仕事や成長」に重きを置かれるであろう方に向けて、私の大事な友人Aくんと1匹の家族が伝えてくれたことをお伝えしたいと思います。
読んでくださっている方にとっては、結論から知りたいところだと思いますが、イメージが湧くように昔話から始めますので、少しだけ付き合っていただけると嬉しいです。
3. 友人のAくんが気付かせてくれたこと
私は福岡県久留米市に生まれ、小学校、中学校、高校の全てが、実家から徒歩2分圏内でほぼ近所という環境で過ごしてきました。特に、小学校の校区の子たちとは家族ぐるみで仲が良く、毎日のように鬼ごっこやサッカーをしたり、公園に遊びに行ったりしながら、携帯ゲーム機のDSで遊ぶ日々。
友人のAくんは、その仲良しグループの一人でした。Aくんは、3人兄弟の長男で、ちょっとヤンチャでいたずらっ子だけど、優しくて明るいいい子でした。
2014年4月。私たちは、中学校に進学しました。近所ということもあり、小学校のときと顔触れが変わることはほぼなかったのですが、別の小学校から進学した子たちが増えたことで、入学から数ヶ月後には、ヤンチャなグループ、真面目なグループなど、コミュニティが多様化していきました。
Aくんは、次第に、ヤンチャなグループとつるむようになりました。私は、高校受験を意識していたこともあり、Aくんのいるヤンチャなグループとは距離を置くようにしていました。また、Aくんとはクラスも違ったため、話す機会がだんだんなくなっていきました。
高校受験を控えた2016年4月。中学3年生になった私は、Aくんと久しぶりに同じクラスになり、再会しました。彼は、久しぶりに話す気まずさなどないかのように、昔と変わらぬ様子で私に話しかけてくれました。にも関わらず、受験しか頭になかった私は、昔のようには仲良くできていなかったと思います。
無事に高校受験を終え、高校2年生になったある何でもない日。Aくんと共通の友人から、「Aくんが自宅で亡くなった」と連絡が届きました。
最初は話が飲みこめなくて、飲み込みたくなくて、キレ気味に「そういう冗談は笑えない」と言ったのを覚えています。ですが、それはもう変わらない事実でした。
お通夜に参列したとき、Aくんの亡くなった原因は、部活内でいじめだったこと、そして、周りの誰にも相談することができていなかったと聞きました。それを聞いたとき、憎悪のようなものを感じました。そして、こうも思いました。
「もしも中学3年のあのとき、昔と変わらず仲良くしていれば、もしかしたらこんな結果にはならなかったのかもしれない」と。
あのとき。Aくんと再会した中学3年生のあのとき、私が受験勉強に打ち込んだのは、決して間違いではなかったと思います。けど、ほんの少しだけ、ほんのちょっとだけ視野を広げて、後ろを振り返って、大事なものに気づけていたら……。
4. 愛犬のナナが気付かせてくれたこと
愛犬のナナがうちに来たのは、私が小学校低学年の頃。当時の実家はペット禁止だったので、祖父母の家で飼っており、ほぼ毎日のように、自宅 → 学校 → 祖父母宅 → 自宅と通っていました。
ナナと一緒に散歩したり、寝たり、おやつを食べたり。塾に通うようになり自由時間が少なくなっても、ナナの顔だけは見に行くほどの大切な存在になっていて、高校卒業まではそんな毎日を過ごしていました。
ナナに会いに行くと玄関まで来てくれて、尻尾をブンブン振って、脚をバタつかせて、フローリングが爪でカチャカチャ鳴って、全身で喜んでくれているようで嬉しくて。ソファに座ると膝の上に飛んできて顔を舐めに来てくれるのが嬉しくて、大好きで私なりに大事にしていました。
宮崎の大学へ進学することになり、ナナと一緒に過ごせる時間が少なくなってからも、帰省時はほぼ毎日会いに行くようにしていました。
ナナもこれまでと変わらず、玄関まで尻尾ブンブンダッシュで迎えに来てくれていましたが、この頃から、迎えダッシュ後に息切れをしているような感じで、「ナナも歳をとったのかなぁ」と思っていました。
それから数ヶ月後の2020年夏、ひどくなってきた息切れを心配した私たち家族は、ナナを動物病院に連れて行きました。
診断結果は、癌。手術をしようにも、癌ができた場所が悪く、小型犬の体力では耐えられないため、家庭用の酸素室で症状を緩和する方法しかありませんでした。すぐに酸素室を用意しましたが、ほとんど自分でご飯を食べられないほどに弱り、ついに、家族の顔を舐めようともしなくなっていきました。
ナナに少しでも元気になってもらえるように、消化がよくてナナが好きだったものに近い食べ物をいろいろ用意しては、少し食べたり食べなかったりの日々が続きました。この頃は、高速バスを使って、大学のある宮崎と実家のある福岡を週に2〜3度往復する生活を送っていました。
大学で実施される講義のために宮崎へ向かい、福岡に帰ってオンライン講義を受けながらナナの看病をする生活を送ることで、できるだけナナとの時間を作るようにしていたものの、体調は悪くなる一方でした。
2020年10月9日。この日もナナの看病をしながら家族と話をしていたところ、ふと「前にナナが好きで食べていた犬用のチュールならもしかしたら食べるのではないか」という話になり、私は、「じゃあ今度買ってくるよ。明後日とか。」と言いました。
特に理由はなかったのですが、明日ではなく「明後日」という予定を立てて、その日は実家に帰りました。
2020年10月11日。この日は、買ってくると約束したチュールを買いに、近くのペットショップに向かっていました。帰宅途中、おばあちゃんから電話が。
「ナナの容体が急変した」
急いで帰ったときにはもうほとんど反応が無く、少しして、息を引き取りました。
チュールを買おうと思ったあの日、明後日じゃなくて明日買いに行っていれば……。自分が一番にすべきことをすぐにやっていれば……。
5. 私から皆さんへ伝えたいこと
前置きが長くなりましたが、ここから、私の記事を通して皆さんへ伝えたいことを、特に、これからベンチャーやスタートアップで働く方や、バリバリ仕事をしていきたいと思っている方に伝えたい事を書きます。
それは、「前だけを見すぎるな」ということ。そして、「明日やろうは馬鹿野郎だ」ということです。
考えてみてください。今の自分が、あるいはこれからの自分が追い求めたいものは、本当に成長した先にしかないのでしょうか?ちょっと振り返ってみれば、答えはそれ以外の周りにも落ちていた……、なんてことはないでしょうか?
もし、あなたの何かを頑張りたい背景が、大事な家族や友人に恩返しをしたいのだとしたら、 仮に何年、何十年か後にあなたが十分成長したと胸を張って言えるとき、恩返しをしたい人は、まだあなたの近くにいてくれるでしょうか?
「足るを知る」という言葉があるように、今後の人生において、必ずしも前だけを見たり、もがき苦しんでまで何者かになったりする必要はないと思います。
この記事を読み終わったら、10分だけ目を閉じて、あなたが既に持っている大事なものを振り返ってみてください。そして、それが後退であろうと、停滞であろうと、そこに立ち戻ったってかまわないということを忘れないでください。
そして、あなたが大事にしたいものを思い出したら、その大事にしたい人や大事にしたいことのためにできることを5分でもいいので、すぐに行動してください。
時間とは有限で、しかも残量がどれだけか分からない残酷なものです。対策は、やるべきだと思った大事なことを後回しにせず、すぐやる事しかありません。
6. Ending
Beyond Cafe入社前と卒業時点での達成度は、100点中200点です!
点数が100点も限界突破している理由は、もともと成長イメージとして描いていた「新規事業人材になる事」を達成していて(着実に歩みを進めて、かつ次の課題が明確になっていて)、更に成長イメージとして持っていなかった「チームとは何か、チームで働くとはどういうことか」という、別軸の重要な感覚を養うことができたからです。
7. 次回予告
次回は、独創性と真面目さNo. 1(私の勝手なランキング)あいなです!
内定者インターンや勉強と同時に、Beyond Cafeの長期インターンに邁進した彼女の文章は必見です。乞うご期待!
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